偏見...インドとゆう国
趣味と聞かれて
「旅行」と応えられるほど
経験は積んでいない。
幼い頃から貧乏だったし
両親は帰省以外の旅行なぞ
連れて行ってはくれなかったし・・・
見知らぬ国を宿も決めずに訪れる
そんな“旅の仕方”を私に教えてくれた先輩は
選ばれし者で
エアインディア就航記念のキャンペーンに
見事、当選して、私を誘った。
私は、タダ=無料なのに・・・断った。
選ばれし者であるその先輩は
そこで後藤惠照師と出会ってから
亡くなるまでの長年に渡ってお手伝いをされて
更にはダライラマにも偶然出会うとか
日本来訪の折にはまた、
謁見の抽選に見事に当選したりして
チベット難民に洋裁を教えるなど
様々な貢献をされてきた人で
スープをすくったスプーンを口へと運ぶ途中で
眠ってしまうようなお茶目な先輩。
なぜか、この先輩はやたらと
私と旅に出たがって
特にインドへはへこたれることなく幾度も誘われた。
その度ごとに私は断ってしまう。
テキトーな言い訳を用意もせずに・・・
「行ってみたいと思わない」
「心が動かない」
行ったこともない国を
「何故、行きたくないのか」を語ることもできない。
ソレはまさしく偏見以外の何でもないと思う。
以前、日本で流行した映画
『踊るマハラジャ』には付き合ったかなっ。
面白かったけど
どこかが気持ち悪かった。
先輩以外のインド通も
「何度、訪れても飽きることがない」と言う。
高校の同級生だった男子も
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