レモンスカッシュという響き
お茶を飲むとか
大阪特有のナンパ言葉
「ちゃ~、シバかへんけぇ~」とか
この「お茶でも」とゆ~、たった4.5文字から
広がる世界は星の数。
昭和生まれで高度成長期に小学生だった私にとって
喫茶店の扉の向こうは摩訶不思議な世界。
年に一度か二度、
よそ行きの一張羅にエナメルの靴を履かされ
百貨店などに連れていかれて
最上階の大食堂でプリンアラモードを
食べさせてもらっても
私には街中にある喫茶店のほうが
ずっとずっと魅力的に感じたものだ。
いつの日か
親(保護者)抜きで喫茶店の扉を開けて
淡い黄色の液体の中でブクブクと泡が弾ける
レモンスカッシュを飲むんだと・・・
オーダーする時には
カッコよく「レスカ」と一言で決めてやると。
今、思えば・・・
子供っぽい背伸びに
なんとも侘しい種明かし。
果汁など一滴だって入っていないシロップを
炭酸水で割っただけの代物。
『レモンスカッシュ』とゆ~言葉の響きも
昔、憧れを抱いたような魅力はすっかり色褪せて
ショーケースの中のスパゲッティナポリタンみたいで。
けれども今、檸檬は日本のブランドを背負うまでに。
私は50年以上の時を経て
たった一言の「レスカ」と言うだけで、
正真正銘のレモンスカッシュに出会えた。
ココは大阪、逢坂での一期一会に感謝。
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